「やりたいことがない」
「やりたいことはあるけど1歩が踏み出せない」
こんな若い方が増えてきているように感じます。
なんとなく就職してなんとなく働いて「これは本当に自分がやりたかったことなんだろうか」と考え込んでいる人もいるでしょう。
しかし、まだ火もともっていない夢であっても小さな火がようやくともり始めた夢であっても焦る必要はないと教えてくれるのがこの本です。
- やりたいことが見つからない人
- なかなか行動に移せない人
著者紹介
佐藤芳之さんはケニア・ナッツ・カンパニーの創業者。32歳で単身ケニアに戻り、鉛筆工場、製材工場、ビニールシート工場など、小規模なビジネスを次々と立ち上げ、うち一つを最終的にケニア・ナッツ・カンパニーとして世界5大マカダミアナッツ・カンパニーに成長させる。
この本でいう夢とは
著者は「夢」という言葉が好きではないと言います。
なぜかというと、ふわふわとしていて「今日の行動」に繋がらないイメージがあるからです。
この本でいう「夢」は「こうなりたい」「こうしたい」といった具体的な目標やゴールと結びついたものと著者は言っています。
自分に当てはめてみると確かにそうでした。
僕の夢は「世界一周」ですが、何か行動しているかと聞かれたら何もしてません。
でも目標である「セミリタイア」に関しては、達成するために節約して投資に回したり、収益化は出来ていませんが、ブログを書いたりYouTubeをしたりと行動できています。
「何かやりたい」から始める
夢の見つけ方についてこう教えてくれます。
20代、30代は破片を拾う時代。
若い頃は、自分についているアンテナが反応するに任せてればいいのです。
そうして破片を一つひとつ拾っていくうちに、だんだんとキラキラした光が形を作り始めます。
(中略)
そうすれば、やがて「追いかけたいもの」が見えてくる。
『歩き続ければ、大丈夫。』p30より
つまり、今興味のあること、やってみたいことをとりあえずやってみることで、それが経験となり自分の適正が見つかってきて「夢」が見つかります。
「夢」がないからといって焦る必要はないです。
「夢」はゆっくり追いかければいいと思います。
投資とよく似ているなと思いました。
すぐに利益を得ようとすると失敗しやすいけどインデックス投資など長期的に運用していくと成功しやすいですよね。
やって後悔することはない
やりたいことが見つかっても失敗したらどうしようという方もいるでしょう。
しかし、失敗するとわかっていてもやらないよりかはやったほうがいいです。
「やらずに後悔するより、やって後悔したほうがいい」という言葉がありますが、やって後悔することなど、まずありません。
今までを振り返ってみると失敗はたくさんしましたが、どの失敗も「やって良かった」と思えています。
考える前に走り出す
「〇〇力」はいらない
最近書店に行ったらよく見かけますよね。
- 「聞く力」
- 「考える力」
- 「悩む力」
きっと多くの人が「自分には力がない」と思い込んでいるのでこういう本が売れているのだと思います。
ですがこの「〇〇力」はいらないと著者は言います。
自分に足りない力を補うのではく、すでに持っている力を信じて伸ばしていけばいいと思います。
合言葉は「フット・ファースト」
人間はリスクを取りたくないから行動する前に頭で考えてしまいます。
考え始めると足が動かなくなります。
- 「会社を辞めたら収入がなくなるかもしれない」
- 「もしかしたら再就職できないかもしれない」
色々考えてるうちに心配や不安が募り金縛りにあったように一歩も踏み出せなくなってしまいます。
「まずは勉強して・・・」、「情報集めて・・・」、「計算して・・・」こうしている間にやっぱりやめようとなってしまいます。
何かをするために考えているのに、結局何もしないのは意味がないです。
ではどうすればいいのか?
「フット・ファースト」でいくことです。
とりあえず足を出す。
「ヘッド・ファースト」でいくから足が止まってしまいます。
ただし、ぼんやりとした目標は立てることと著者は言ってます。
著者の場合は、「アフリカで何かおもしろいことをやりたい」「会社を辞めて自分のビジネスを持ちたい」といった大体の方向性を決めていたみたいです。
僕は高校卒業後に就職した会社を1年経たずに退職したのですが、その際は何も考えずに駐車場に着いた瞬間に「会社辞めよ」と思い、辞めました。
フット・ファーストすぎましたが結果的に辞めて正解でした。
結局はどうにかなると思ってます。
身軽でいれば、チャンスをつかめる
これにはとても共感できます。
ここ数年流行っているミニマリストの思考です。
物質的な負担が少ない状態で生活することで、心理的な自由や軽さを感じることができ、その結果、行動へのハードルが低くなり、いざというときにチャンスをつかめます。
僕の経験でいうと引越しがこれにあたります。
住みたいアパートが見つかったときにすぐに行動できたんですよね。
モノが多いと「面倒くさい」ってなっていたはずです。
バカになれる自分を残す
フーリッシュでハングリー自分を残す、つまりバカで貪欲な部分を持ち続けてほしいと言っています。
社会人として順調に経験を積んで賢くなった人なら、頭で計算して「うまくいかない」と結論して行動しません。
しかしバカで貪欲であれば「やってみなきゃわからない」と行動できます。
これが成功につながると思います。
やりたいことが見つかったら
必死にやらない、夢中でやる
「必死」には「死」という字が含まれています。
「必死」ですると肉体的にも精神的にもまさに「死」に至るまで頑張りすぎます。
高校の時の先生も同じことを言っていました。
「必死にやるな。必死は必ず死ぬって書くんやぞ。」
なので夢中になることが大事です。
やりたいことなので必死にならなくても夢中になれますよね。
夢中でやるから何かトラブルが起きたときでもワクワクしながら乗り越えていけます。
個になれ
今この世には生き方のアラカルト・メニューが並んでます。
渡されたメニューを見て「これ」と選ばずに「なんだこんなもの」と一度ビリビリに破いてしまいましょう。
生き方のメニューは自分で作るものです。
一度きりの人生自分のやりたいようにやりたいですよね。
自分の頭で考え、自分で判断し、自分の意思で行動する。
決して他人の意見に流されない。
こういう人生を歩みたいです。
やりたいことは言葉にする
夢があるのに生活費を稼ぐために、今の仕事を続ける他ないと考えていたり、忙しくて準備する時間がなかったりなかなか行動に移せない人は多いと思います。
そういう時は、迷わず言葉にしましょう。
そうすると言いっぱなしではかっこわるいから実現するしかなくなります。
結果行動につながります。
僕も叶えたいこと友達に言っています。
逃げれないようにするためです。
「30歳でセミリタイアする」
「海外行ったことないけど、今年の冬に一人で海外旅行に行ってくる」
もうやるしかなくなります。
夢を叶える秘訣
消えない情熱を持ち続けることです。
最初の一歩を踏み出すことができれば、そのあとはコツコツ地道にやっていくことで自分の思い描いていた景色よりもさらに遠くの景色が見えるかもしれません。
自分の目標に向かって頑張っている中でこの本に出会えて良かったです。
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